障害者の就職、過去最多 厚労省分科会、今年度の目標設定

2024年0722 福祉新聞編集部

厚生労働省の労働政策審議会障害者雇用分科会が9日に開かれ、ハローワークを通じて就職する障害者数について、2024年度は過去最多となった23年度(11万756人)以上を目標とする方針を固めた。これまでも基本的に前年度実績以上を目標としてきた。

分科会では毎年度2回、第三者的立場で政策を評価し、年度目標を設定している。

このほかに24年度の目標は、障害者の法定雇用率達成企業の割合を46・8%以上、障害者雇用実績のない企業のうち新たに雇用した企業の割合を15・2%以上と定めた。雇用率達成企業は22年度実績で50・1%だが、過去10年の動向や24年4月から雇用率が2・5%に引き上げられたことなどを踏まえて設定した。

また、ハローワークの精神・発達障害者雇用サポーターによる支援を終えた人のうち、就職した人の割合を72・8%以上とした。同サポーターは24年4月から企業とのマッチングによる就職支援を重視するサポーターとして一本化されたため、目標も一つにした。