乳児保育の感染対策 誤食防止や保護者対応〈福祉新聞フォーラム予告〉

2022年0915 福祉新聞編集部
椎谷佐由里氏

実践報告 椎谷佐由里氏

 慈愛会保育園では入園説明会のときに「子どもが集団で育つこととは」というような内容のお話をしています。

 

 感染症もけがもできるだけ防ぎたいものですが、完全に防ぐことは難しいです。子どもは小さな病気にかかりながら、免疫を獲得していくことや、成長発達の途上にある子どもには小さなけがはつきものという話をしています。保護者に心構えをしてもらうことで受け止め方が変わります。

 

 保育の場面では、発熱時の対応(判断のポイント、お迎え依頼)や、けがのときの対応(小さなけが、受診が必要なとき)、感染症対策など実際に保育園でのかかわりを説明します。

 

 近年ではアレルギー児が増えています。安心・安全な給食提供ということを考えています。日常の中での誤食防止対策や、保護者対応など保育園での関わりを紹介します。

 

 日々情報が変わるコロナ禍では新しい情報収集に努め、園内で話し合いながら、対応を決めてきました。現在の保育園での感染対策や、乳児保育の中での対策の難しさについてお話しします。

 

 しいや・さゆり 一般財団法人慈愛会(東京)慈愛会保育園、看護師。1989年、神奈川県内の総合病院に勤務し、そのうちの18年間は小児科やNICU(新生児集中治療室)を担当。2010年から現職。