こども食堂、1万カ所突破 24年度、公立小学校の6割
2024年12月25日 福祉新聞編集部こども食堂が全国に1万866カ所あることが11日、全国こども食堂支援センター・むすびえ(湯浅誠理事長)の2024年度調査で分かった。前年度から1734カ所増え、初めて1万カ所を超えた。調査は8~10月に自治体や社会福祉協議会などを通じて行った。
むすびえは増加要因として、政府や自治体によるこどもの居場所づくりの推進、企業や各種法人の支援などを挙げている。
1万866カ所は全国の公立中学校9265校より多く、1万8740校ある公立小学校の約6割に当たる。
全都道府県で前年度より増加しており、箇所数が多いのは東京1160、大阪938、兵庫598。少ないのは福井43、秋田49、山梨58の順だった。小学校区に対する充足率は全国平均が35%。都道府県別では沖縄62%、鳥取61%、東京56%が高かった。
一方、物価高騰が運営に影響し、資金、人材不足が課題に挙がっている。また、認知度は着実に上がっているが、活動内容まで知っている人は多くないことも課題になっている。