東京都民間保育協会の就職相談会、48法人がブース出展

2024年1015 福祉新聞編集部
ブースを訪れた参加者に説明をする法人職員(奥)

保育士不足が深刻化する中、東京都内の認可保育所およそ1200園が加盟する東京都民間保育協会(民保協)は9月28日、新宿区内で保育士を目指す学生らを対象にした合同就職相談会「保育のおしごと相談会」を初開催した。48法人がブースを出展し、学生らおよそ50人が参加した。

民保協は「保育園フェア」と銘打ち、学生が法人職員から直接施設の特徴や働き方の説明を聞くことができる場を毎年設けており、夏に2日間開催している。

ただ、保育士の採用活動が年々厳しさを増す中、法人の理解を深めてもらう場に加え、もう少し「採用」に近づけたイベントができないかと企画したのが同相談会だ。

保育園フェアとは違い、参加する学生には民保協が用意したエントリーシートを持参してもらい、気になる法人ブースを回ってもらう。採用面接の場ではないが、法人からの説明を受け、面接、施設見学の予約につなげることも可能だ。

曽木書代民保協事務局長は養成校に通う学生の減少の影響か、イベント自体の形態の問題か、年々保育園フェアの参加者が減っていることを指摘し、「今回の相談会の効果も踏まえ、今後の就職関連イベントの在り方を検討したい」と話した。