カンボジアの幼児教育に貢献 浜松市の天竜厚生会に感謝状

2024年0714 福祉新聞編集部
山本前理事長(左)に感謝状を手渡す岡本専務理事

カンボジアの幼児教育の質向上に多大な貢献をしたとして、カンボジア教育・青少年・スポーツ省はシャンティ国際ボランティア会(SVA)を通じて浜松市の社会福祉法人天竜厚生会(伊藤栄理事長)に感謝状を贈った。

天竜厚生会は2016年から、SVAの協力団体としてカンボジアへの幼児教育支援をスタート。同会の保育教諭らでつくる「チームカンボジア」を立ち上げ、訪日研修の受け入れや現地指導などに尽力してきた。

SVAと同会などが協力して作成した教員向けガイドブックはカンボジアの副教材に認定され、カンボジア全州の教育局に配布された。

感謝状の贈呈式が5日、天竜厚生会研修センターであり、SVAの岡本和幸専務理事が「現地を尊重した提言をいただき、上から目線ではなく、双方向の対等な対話に基づく国際協力を推進され、カンボジアの教育関係者から高い評価を受けている」と述べ、6月26日に同会理事長を退任した山本たつ子前理事長に感謝状を手渡した。

山本前理事長は「これまでの実践をカンボジアで役に立てることができ、良い経験になった。チームカンボジアを含め幼児教育、保育に携わる職員には非常に励みになる」と述べた。

両者によるカンボジアへの幼児教育支援は今後も続き、今年度はオッドーミアンチェイ州の公立幼稚園で実施する。