病児保育お迎えサービス 保護者らの負担軽減に(福岡・宗像市)

2024年0527 福祉新聞編集部

福岡県宗像市は10日から、病児保育お迎えサービスを始めた。保育施設でこどもが発熱など体調不良になった際、迎えが困難な保護者に代わって病児保育室の職員がタクシーで迎えに行き、病児保育室で一時的に預かる。

県内自治体では初の試み。同市は福岡市と北九州市の中間に位置するため、勤務地が市外の子育て世帯も少なくない。体調を崩したこどもを職場から保育施設に迎えに行く場合、時間がかかってしまうケースもみられるという。

こどもがいち早く医療ケアを受けられることや、保護者、保育所の負担軽減につなげようと、こうしたお迎えサービスの導入を決断した。

市が委託する「病児保育室めばえ」の看護師や保育士がタクシーで保育施設に体調不良児を迎えに行き、診察後、病児保育室で預かる仕組みで、利用料は1回1000円。

生後6カ月以降で、市内の保育所や認定こども園、幼稚園に在籍する市民が対象。サービス利用には、病児保育室めばえで事前登録を済ませることが必須となる。