東京都の「トー横相談」に295人 児相と連携したケースも

2024年0223 福祉新聞編集部
会場では菓子なども提供した

東京都は9日、東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角に臨時で開設した若者向け相談窓口の利用状況を発表した。12日間で延べ295人が訪れたという。

 

トー横で未成年者らが犯罪に巻き込まれる事件が起きていることを受け、1月19~30日の午後3時から午後9時まで、臨時の相談スペース「きみまも@歌舞伎町」を開設。軽食や飲み物も提供した。

 

相談者は男性が6割を占めた。年齢別では、18歳以上が107人と約6割を占め、最も低いのは12歳だった。

 

相談には都から委託を受けた一般社団法人社会支援ネット・早稲田スパイク(小林良子代表理事)の社会福祉士や公認心理士が対応した。複数回来訪して心を開いたこどもが、家庭の事情を打ち明けた結果、児童相談所と連携したケースもあったという。また、所持金や住居のない若年男性を就労支援の窓口につなげたこともあった。

 

今回の取り組みを踏まえ、都は来年度から常設の相談窓口を設置する方針。関係団体との連携を強化するとともに、こどもや若者が相談しやすい環境になるよう改善を重ねるという。