学童保育の利用140万人で過去最多 連絡協議会が調査

2024年0130 福祉新聞編集部

全国学童保育連絡協議会は17日、2023年5月1日現在の放課後児童クラブ(学童保育)実施状況調査の結果を公表した。利用児童数は前年比5万5908人増の140万4030人で、過去最多を更新したことが明らかになった。

 

毎年恒例の調査で1741市区町村で実施。利用児童数は全学年で前年より増加していた。学童保育数は前年比79カ所増え、2万4493カ所。施設内の「支援の単位」数も増加し、757増の3万6094だった。

 

「支援の単位」ごとの利用児童数の規模をみると、厚生労働省令では「おおむね40人以下」と定められているものの、全施設の38・1%がこれを超えていた。同協議会は質の確保や事故防止、感染症拡大防止の観点から、規模の上限を「30人まで」と提言している。

 

待機児童数は前年比1266人増の1万6772人だった。受け入れ児童数の拡大など大規模化で解消を図るのではなく、「こども集団の規模の上限を守りながら必要な数だけ学童保育を増やすこと」が重要だとした。