こども食堂9131カ所 公立中学校数とほぼ並ぶ(むすびえ調査)

2023年1226 福祉新聞編集部

認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ(東京、湯浅誠理事長)が14日に発表した2023年度こども食堂数調査の結果で、こども食堂が9000カ所を超えたことが分かった。調査が始まった18年度以降毎年増加を続けており、過去最多を更新した。

 

調査は9~11月、自治体や社会福祉協議会を通じて実施した。こども食堂の数は前年度から1768カ所増の9131カ所で、全国の公立中学校数(9296カ所)とほぼ並んだ。

 

新型コロナウイルスの5類移行に伴うコロナ対策緩和を受け、こども食堂を通じて地域のつながりを取り戻していこうとする機運が高まったことなどが増加の要因と分析している。

 

食堂数が多い都道府県は人口が多い関東、関西圏が占めた。最多の東京は初めて1000カ所を超え、増加数(170カ所増)もトップだった。また、小学校区に対する充足率(校区実施率)の全国平均が初めて3割を超えたことも明らかになった。