障害年金の調書破棄問題、審査や判定に問題なし〈厚労省〉

2026年0129 福祉新聞編集部
厚生労働省

 障害年金について日本年金機構の職員が認定医の認定調書を破棄し、別の認定医に審査を依頼し直していた問題をめぐり、厚生労働省は16日、調査結果を公表した。作り直すことで不要になった認定調書を一定期間保管後に破棄しており、審査や支給可否判定は適切に行われていたと結論付けた。

 2024年5月以降、認定調書に誤りや不備などがあり、当初の認定医や別の認定医に依頼し直したケースは約7500件。そのうち当初の認定調書が残っていたのは811件(25年10月以降分)だった。

 811件の中で別の認定医に依頼し直したのが493件。そのうち当初の支給判定が不支給判定に変わったのが11件、下位等級の支給判定に変わったのが6件、まだ未判定だったが不支給判定となったのが24件あった。

 これら41件について同機構の常勤医師が妥当性を確認したところ問題はなく、厚労省は恣意的な審査や支給可否判定はなかったとした。認定医が変わった主な理由は審査のスケジュールを順守するためであり、審査を依頼し直す場合は24年5月以降、グループ長が確認することになっていると説明した。

 厚労省は認定プロセスの客観性、公平性を確保するため、今後は別の認定医に依頼し直す場合は当初の認定医の意見も反映し、複数の認定医による審査を行う。また、職員にヒアリング調査をし、4月末に結果を公表するとした。

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