障害福祉の費用急伸 持続可能な制度検討〈厚労省〉
2025年11月29日 福祉新聞編集部
障害福祉サービスの総費用額が膨らみ続ける中、厚生労働省は11月25日に開いた「障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」で、「制度の持続可能性を確保する観点から検討が必要」との考えを明示した。特に総費用額が2024年度に急伸(12・1%)しており、その要因は1人当たり費用額の伸び(6%)と、利用者数の増加(5・8%)にあると説明した。
障害報酬改定は原則3年に1回行われ、次は27年4月となっているが、それより前に見直しが行われることも想定される。
同日発表された各サービスの24年度の収支差率をみると▽共同生活援助(日中サービス支援)▽就労継続支援B型▽児童発達支援▽放課後等デイサービス――は高い傾向にあった。加えてこの4サービスは事業所数の伸び率が特に高く、1人当たり費用額も伸びていることから、検討の対象になることもあり得る。
同チームは厚労大臣政務官が主査を務め、厚労省、こども家庭庁内で報酬改定を検討するために設置されており、有識者11人がアドバイザーとして参加している。
同日、アドバイザーからは「伸びているから抑えるのではなく、緻密な議論が必要」「加算を通じて質を担保しようとすると、1人当たり費用が多少高くなるのは仕方がない」「必要な施策に誘導できているかの観点も入れてほしい」などの発言があった。
厚労省は次回の検討チームで、持続可能な制度とするための方策、経営や賃上げの状況などについて、事業者団体を中心に計49団体からヒアリング(書面含む)する。
なお、27年4月の障害報酬改定に向けたヒアリングについては、26年夏ごろに改めて実施される。

