4省食堂で農福メニュー ノウフクフェア開催、加工品や書籍も販売 

2024年1214 福祉新聞編集部
農福のキーマカレーを食べる藤井専門官

11月29日の「ノウフクの日」にちなんで厚生労働、農林水産など4省は11月25日~12月6日をノウフクフェア期間とし、食堂で障害者らが育てた野菜を使ったメニューを提供したり、加工品や関連書籍を販売したりして農福連携を周知した。

厚労省が入る合同庁舎の食堂では、足羽福祉会(福井県)のカーボロネロ(黒キャベツ)を使ったペペロンチーノ、ゆずりは会(群馬県)のキャベツを使った野菜炒め定食など7種類が提供された。売れ行きが良く、完売するメニューが出るなど好評だった。食堂の社員は「仕入れ値は通常より若干高いが、有機野菜で質もいい」と話した。

白鳩会(鹿児島県)の豚ミンチを使用したキーマカレーに舌鼓を打った藤井剛職業安定局主任障害者雇用専門官は「一人でも多くの人が農福連携により、自信とスキルをつけて一般就労につながれば」と話した。施策としては政府が6月に改訂した「農福連携等推進ビジョン」が掲げる農福連携の主体を1万2000以上とする目標に向け、農業と福祉のマッチング、伴走型コーディネーターによる支援などを展開していくとした。

ノウフクの日は改訂ビジョンにより初めて制定された。11月の英語November(ノウ)と29(フク)から定めた。