点字ブロック敷設4割 障害者配慮で銀行調査(金融庁)

2024年1204 福祉新聞編集部

都市銀行やゆうちょ銀行を含む国内の七つの主要銀行の店舗約3万6000カ所のうち、視覚障害者を誘導する点字ブロックを敷設している店舗が約4割にとどまることが11月19日、金融庁の調査で分かった。信託銀行の店舗では6割超と高いものの、地方銀行、信用金庫など他の金融機関では2~3割と低い。

ATMのうち、視覚障害者に対応したATM設置率は全金融機関で平均すると94%と高い。一方で、ATMにたどりつくまでの点字ブロックや音声誘導システムは未整備の店舗が圧倒的に多い。

車いす使用者に配慮したATMを設置する店舗の占める割合も主要7行で約9割、他の金融機関でも7~8割と高い。

しかし、主要7行でも出入り口にスロープのある店舗は3割、車いす使用者用の駐車施設のある店舗は2割と低い。調査は3月末時点での障害者に配慮した取り組み状況について、金融庁が各金融機関にアンケートした。