社会保障給付費137兆円台 22年度、初の減少(国立社会保障・人口問題研究所)

2024年0811 福祉新聞編集部
部⾨別社会保障給付費の年次推移(発表資料より)

国立社会保障・人口問題研究所は7月30日、2022年度の社会保障給付費が前年度より9189億円減り、137兆8337億円だったと発表した。1950年度の統計開始以来、前年度比で初めての減少となった。

社会保障給付費の内訳は、年金が55兆7908億円、医療が48兆7511億円、介護や生活保護など福祉その他が33兆2918億円だった。

減少の理由について同研究所は、新型コロナウイルスに関する給付金や補助金が大幅に減ったことなどを挙げている。

社会保障給付費は社会保険料や税金を財源として、年金や医療などに充てられた費用の総額。病院の窓口で支払う自己負担は含まれていない。