社会福祉法人風土記<14>青垣園 中 自立を目標に歩む利用者たち
2016年08月15日 福祉新聞編集部社会とのつながりを
木村義則・副施設長の話
芝生や地面の上に座るだけで情緒の安定する人はいるが、陶芸や野菜づくりの目的は社会とのつながりを保つこと。卸し先やお寺さんなどで人と話し、例えば野菜の袋に値段のバーコードをつける。この操作は割と厄介なのだが、丁寧に教えればできるようになって喜び、活動の幅は広がっていく。利用者に合わせて支援していく−これが私たちの原点だ。
私の家は地元の農家で、25歳のとき、ここへ勤めた。小学生のころ、朝から釣りざおを手に外出する救護施設のおじさんと川などで一緒に釣りをしたもの。その時分、施設を囲う塀も玄関もなかった。
【横田 一】