社会福祉法人経営者協議会（磯彰格会長）は２月１９日に渋谷ヒカリエ（東京都渋谷区）で、福祉の現場で活躍する若手を表彰する「社会福祉ヒーローズ」を開催した。全国の社会福祉法人で働く７人が約８分間のプレゼンを実施。グランプリのベストヒーロー賞には社会福祉法人若竹大寿会（横浜市）の西条大地さん（３６）が輝いた。

介護職として働いていた西条さんは、後輩から子育てや病気など多様な悩み相談を受ける中、「仲間の気持ちに寄り添うことを誰かがやらなければと使命感が生まれた」と決意。働きながらキャリアコンサルタントの資格を取り、上司に職員の相談に乗る仕事に専念したいと直談判した。その結果、従来法人にはなかったキャリアアドバイザーという肩書を与えられた。

壇上で西条さんは、職員の悩みを解決した具体例などを紹介。「介護は好きなのに辞めるのはもったいない。就職したばかりの人も現場リーダーもベテランも、外国人も皆が福祉の現場で輝いてほしい。いえ、輝かせてみせる」と決意を語った。

社会福祉ヒーローズは社会福祉の魅力を多くの人に伝えようと２０１８年に創設され、今回で７回目。昨年度創設された「社会福祉学生ヒーローズ賞」には、楊志館高（大分）▽兵庫県立日高高（兵庫）▽トリニティカレッジ広島医療福祉専門学校（広島）▽関西福祉科学大（大阪）が選ばれた。

また、会場には社会福祉法人の障害者施設で勤務経験があるという人気タレントのみやぞんさんも訪れ、会場を盛り上げた。

そのほかの出場者は以下の通り。花ノ木（京都）飯田真菜▽博愛会（大分）小野海利▽みねやま福祉会（京都）西田夏音▽ながよ光彩会（長崎）原田竜生▽育和会（愛媛）白川凜太郎▽根木内福祉会（千葉）中島友美