22年児童虐待検挙数、過去最多の2181件〈警察庁〉

2023年1005 福祉新聞編集部

警察庁が9月15日に公表した「2022年中における少年の補導及び保護の概況」で、児童虐待事件の検挙件数が21年に比べ7件増の2181件、検挙人員が23人増の2222人となり、ともに過去最多を更新した。被害児童数は5人減の2214人だった。

 

被害児童が受けた虐待は▽身体的虐待1738人▽性的虐待368人▽心理的虐待72人▽ネグレクト(育児放棄)36人。年齢は13~15歳が多かった。

 

加害者は▽実父43%▽実母27%▽養・継父18%など。死亡した児童は37人だった。

 

一方、児童の心身に有害な影響を与える行為をさせる福祉犯の検挙件数は413件減の6729件で4年連続減少。児童買春・児童ポルノ禁止法違反が最も多く、7件増の3665件だった。

 

また、刑法犯で検挙された少年は、69人増の1万4887人で19年ぶりに増加。14歳未満の触法少年の補導は444人増の6025人となり、2年連続で増えた。