福祉の人材難顕著 離職超過状況に(22年雇用調査)

2023年0830 福祉新聞編集部

 厚生労働省が8月22日に発表した「2022年雇用動向調査」で「医療・福祉」産業の入職超過率が0・9%のマイナスになり、現在の統計手法になった04年以降初めて、離職者が入職者より多い離職超過状況になったことが分かった。全国8452事業所の回答をまとめた。

 

 全産業の1年間の入職者は前年比59万7400人増の779万8000人(入職率15・2%)、離職者は48万4200人減の765万6700人(離職率15%)。「医療・福祉」は入職者が1万7300人増の113万8100人(14・4%)、離職者が15万3600人増の121万人(15・3%)で、7万1900人離職者が入職者を上回った。

 

 産業別では「医療・福祉」の入職者数は「卸売業・小売業」「宿泊業・飲食サービス業」に次いで3番目に多いが、離職者も両産業に次いで多かった。 

 

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