オール埼玉で困窮者支援 社会貢献推進協が10周年
2024年12月10日 福祉新聞編集部設立10周年を迎えた「埼玉県社会福祉法人社会貢献活動推進協議会」(池田徳幸会長、推進協)は11月22日、さいたま市の彩の国すこやかプラザで記念式典を開催した。
冒頭のあいさつで池田会長は「生活困窮や社会的孤立などの問題が深刻化し、支援の必要性が高まっている。今後もオール社会福祉法人でより良い地域づくりを目指し、社会福祉法人の使命と役割を果たしていきたい」と述べた。
推進協は2014年6月に発足してから、生活困窮者への相談支援や就労支援、こどもの衣類を必要な世帯に無償で提供する衣類バンク事業などを実施。300超の会員施設、市町村社会福祉協議会が会費を拠出し、事業を推進している。
設立当初から実施している相談支援は10年間で4000件を超え、うち約2900件で現物給付による緊急一時的な経済的支援を行い、累計現物給付額は8400万円に上っている。物価高騰などの影響により生活困窮者が増える中、23年度1年間の現物給付額が初めて1000万円を超えた。
式典では事業に貢献した社会福祉施設を表彰したほか、来賓の大野元裕知事から「10年にわたり既存の福祉制度では対応できなかった部分を補う役割を丁寧に果たしてこられたことに敬意を表する」との祝辞があった。