武見大臣が自殺対策事業を視察 省庁間の連携強化を強調

2024年0806 福祉新聞編集部
自殺対策の相談現場を視察した武見大臣(手前)

武見敬三厚生労働大臣は7月26日、東京都内で自殺防止相談などに取り組むNPO法人自殺対策支援センターライフリンクと、厚労大臣の指定調査研究等法人の一般社団法人いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)を視察した。

JSCPで業務の説明を受けた後、ライフリンクが取り組んでいるSNSでの相談現場を見学。その後、生きることがつらくなった人のためのウェブ上の仮想空間「かくれてしまえばいいのです」を体験した。

視察を終えた武見大臣は「こうした相談業務が確実にその命を救い、生きることの喜びを改めて持ってもらえるようサポートが必要だ」とした上で、「自殺に関連する省庁間の連携、相談業務のフォローアップを含めた自殺防止の体制の強化を図っていきたい」と述べた。

厚労省によると、2023年の年間自殺者数は2万1837人で高止まりしている。政府は、23年6月に「こどもの自殺対策緊急強化プラン」をまとめるなど、若年層の自殺対策を進めている。