学生と障害者がアートワークショップ 福祉の魅力伝える〈征峯会・茨城〉

2026年09月04日 福祉新聞編集部
利用者と学生が一緒にアートを楽しんだ

 茨城県筑西市の障害者支援施設「ピアしらとり」(社会福祉法人征峯会、渡辺和成理事長)は8月18日、利用者とインターンシップの学生が自由に絵を描きながら関わり合う「アートワークショップ」を開いた。単なる施設見学にとどまらず、一緒に体験してもらうことで、若い世代に福祉の魅力や地域共生の理念を伝える取り組みだ。

 参加したのは利用者28人と大学生5人、高校生1人。大きな3枚の白布(縦1メートル、横3メートル)に筆、はけ、ローラーなどを使って絵の具で思い思いに表現する。テーマはなく、海が好きな利用者は魚を描いたり、別の利用者はハートを描いたり、約40分間、生き生きとした表情で取り組んだ。描き上がったアートは色が塗り重ねられ、唯一無二のデザインになった。

 アートはコミュニケーションの手段で、利用者とより近くで触れ合った大学生は「利用者がアクティブに動いていて素敵だと思った」「利用者それぞれ特性が違う。距離やコミュニケーションの取り方が難しい」と話した。

 その後、学生は描かれたアートを見ながら、感じたことや気に入ったデザインなどについて自由に話し合った。「対話型アート」という手法で、監修する福祉デザインユニット「NODO」の仲西亮平代表は「一緒に取り組むうちに、利用者が前のめりになるなど変わってきたと思う。そうした少しの変化を見逃さずにどう応じていくか」とアドバイスした。

 征峯会は利用者の個性を生かすため、6年ほど前からアート活動に力を入れている。渡辺理事長は「利用者が好きなことに集中し、落ち着きにつながっている。制作したアートが企業で使われたり、コンテストで選ばれたりすると利用者の自信にもなる」と言う。採用面からは「アートに興味を持ってもらい、人材確保につながれば」としている。

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